■ 諸手続きについて
社会的に生活していた人が亡くなるのですから、所得税確定申告、死亡保険金、健康保険、各種名義変更、相続などさまざまな手続きがあり、遺族はこのために心身ともにたいへんです。
香典返しを葬儀当日にすませる方式もありますが、三十五日あるいは四十九日を期して行うときには香典帳の整理、返礼品の発注、挨拶文の作成などの作業も入ります。
また、日を改めて寺院を訪問しお礼をすることや、手伝って下さった主な方へのお礼なども発生します。遺族が分担して行い、喪主だけの負担にならないよう配慮したいものです。とりあえず電話でお礼し、落ち着いた後に訪問するのもよいでしょう。
看病、葬儀の続いた後ですので、疲労が重なる時期なので体調にも注意が必要です。また家族を喪ったことでのさまざまな症状、虚脱感、不眠、抑鬱、感情がコントロールできない等が起こります。これは死別の悲嘆(グリーフ)で自然なことです。但し、不眠のときは医師に導眠剤を処方してもらうとよいでしょう。